今週のあの店・この人
曲小 小倉工務店
住宅不動産部 川田さん 蔵品さん / 営業部 深浦さん / 設計室 稲野辺さん
「愛着と自信を持って 生き生きと」
小倉工務店は、昭和33年創業の函館の工務店。2×4住宅から大型建築・社寺建築までを自社施工しているほか、函館や近郊の不動産も多数扱っています。今回は、各部所の若手社員4人に会社の特徴などをお聞きしてみました。
「入社してみて、本当にお客さま1人1人のことを第一に考えている会社なんだと思いました」と語るのは、営業部の深浦さん。小倉工務店では、社長が各部所の担当者とお客さん1人1人について打ち合わせをするのが毎朝の日課。すべての案件の最新の状況と担当者の対応を常に把握し、担当者と一緒になって最善の方法を考えてくれる社長に、尊敬の念を抱いているそうです。
夏には社長の自宅に社員みんなで集まり、花火を観覧するのが会社の恒例行事となっていると教えてくれたのは、住宅不動産部の川田さん。「とてもアットホームな会社だと思いました。住宅不動産部の9名のうち女性は私1人ですが、時には優しく、時には厳しく教えてくれる先輩たちのおかげで日々勉強させてもらっています」とも。
同じく住宅不動産部の蔵品さんは、半年前に別の業界から転職。小倉工務店を選んだ理由は、地元に根付いた会社で評判も良いと周囲から聞いたため。現在はおもに先輩社員の手伝いをしていますが、その中で19年前に小倉工務店で家を建てたお客さまの娘さんから『今回も小倉工務店で建てたい』とのお話をいただく場面があったとのこと。「あらためて当社が地元の皆さんに根付き、愛されていることを感じました」と話す顔が少しだけ誇らしげです。
4人の中で最も若い設計室の稲野辺さんは、他の3人とは違い、日々図面を書くお仕事。営業担当を通して伝えられるお客さんの要望が構造的に実現できるかなど、設計者には考えなければならないことがたくさん。「図面に1本線を引くか引かないかで建物の値段が何百万円も変わることもあるので、責任の重大さをいつも意識しながら図面を書いています」。
建築の世界では、営業と設計者、設計者と施工者が互いに仲が悪いという話をしばしば耳にしますが、「小倉工務店では、一般的によく聞くような衝突というのはないですね」と稲野辺さん。やはり、毎朝開かれる打ち合わせが社内全体の風通しを良くしているのでしょうか。
それを裏付けるように、「いいものならたとえ新人社員の意見でもどんどん反映されるのが当社のいいところだと思います」と深浦さん。実際にイベントの企画や広告物に用いる文言についての提案などが採用されたこともあるそう。若手社員であっても尊重され、責任を任せてくれることへのやりがいを感じている様子です。
そんな皆さんが日頃心がけていることについて、営業職を代表して川田さんに尋ねてみました。「予算の制約の中で、できるだけ多くのお客さまの家に対する夢、要望を実現することですね。そのためには、たとえばお客さまが5人家族だとすると、その5人のお1人お1人に信頼していただけるような接し方をしなければならないと心に銘じています」。
最後に蔵品さんに、あらためて小倉工務店の強みをアピールしていただきました。「木材の仕入れからパネル組み立て、大工、設計、施工、営業、アフターフォローまですべてを自社一括管理しているので、中間マージンなどの余計なコストがかかりません。その分、良いものを安く提供することが可能です。お客さまの思いにお応えできるように私たちも日々勉強していますので、何でもお気軽にご相談ください」。
若手社員が会社への愛着と自信を持って生き生きと仕事ができる会社だからこそ、地域にも長く親しまれてきたのかもしれない。そう思わせてくれた4人の皆さんでした。
曲小 小倉工務店 函館市亀田町17-2 TEL:0138-41-3844